ドイツ連邦検察は14日、イスラム組織「ハマス」のメンバー4人の男の身柄が拘束されたと発表しました。ユダヤ人施設へのテロ攻撃のため、ベルリンに武器を運び込もうとした疑いがあるということです。

ドイツ連邦検察によりますと、身柄を拘束されたのはハマスの長年のメンバーである男4人で、レバノン生まれが2人、エジプト国籍が1人、オランダ国籍が1人だということです。

3人はベルリンで、1人はオランダのロッテルダムで拘束されました。4人は海外で活動していて、軍事部門の指導部と密接な関係があるということです。

ヨーロッパにはハマスが過去に作った地下の武器庫があり、メンバーの一人がレバノンのハマスの指導者から指示を受け、ユダヤ人施設へのテロ攻撃を視野にベルリンに武器を運び込もうとしていたということです。ほかの3人も武器の移送に関与していたとされています。

ドイツのメディアは、4人は10月7日のハマスによるイスラエルへの攻撃とは無関係で、ヨーロッパでの具体的なテロ計画はなかったと報じています。

また、イスラエル首相府は14日、民間人への攻撃を計画したとして、北欧デンマークの治安当局などがパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスの代行として活動していた7人を逮捕したと発表しました。

ハマスは10月7日のイスラエルでの奇襲攻撃以降、「イスラエル人やユダヤ人を攻撃するために、ヨーロッパを中心に世界各地で作戦能力を拡大しようとしている」としています。