■ちょっとの油断で・・・「モラクセラ菌」増殖

河村教授によりますと、『衣服に付着した皮脂汚れやタンパク質エサにモラクセラ菌は増殖する』ということで、例えば・・・

▼汗をかいた服を、脱いだまま放置
▼部屋干しをしたがなかなか乾かない


このような状況はモラクセラ菌増殖にうってつけ、というわけです。

■一体どうすれば!洗濯機の中でも増殖

では、ニオイの原因、“モラクセラ菌の増殖”を防ぐにはどうすればいいのでしょうか?
家庭での平日の洗濯のタイミングで考えてみます。

例えば、40代夫婦、中学生の息子、小学生の娘の4人家族のケース。
夕方、サッカーの部活を終えて中学生の息子が帰宅。汗をかいたユニフォームなどを洗濯機に入れ入浴します。その後、母と娘が着ていた服を洗濯機に入れ入浴、帰宅した父もシャツなどを洗濯機に入れて入浴。その後全員就寝し、翌朝洗濯。雨だったので部屋干しをしたーー。

一般的なパターンに思えますが、洗濯ソムリエの鈴木氏によると『寝ている時間がモラクセラ菌増殖のタイミング』になっているといいます。恵俊彰:
洗濯機の中で!部屋干しとかではなくて、洗濯機の中で増えているんですか!

コインランドリーフレディレックウィッシュサロン企画開発兼ディレクター
洗濯ソムリエ 鈴木清氏:

そうですね。長い間放置してしまうと、それによって菌が発生してしまうと。

伊藤氏:
疲れて帰ってきても、その日のうちに洗濯しとかなきゃいけないってことですか?

鈴木氏:
必ずしもそうではないんですけども、やはり洗濯機の中に洗濯物を入れて置いてしまうと、(洗濯機内の)環境も悪いので増えてしまうということです。
風通しの良い洗濯カゴなどを使っていただければ、増えにくくなります。

伊藤氏:
洗濯物が溜まっていることわかってたのに出張に出かけて、3日後ぐらいに帰ってきて、「うっ」っていう時があるんですよ。これから洗濯しようと思った時に。
少量で回すのが何か電気もったいないかなって思っちゃって・・・。

恵俊彰:
なかなかできないですよね、すぐ洗うとか。

■一度増えたモラクセラ菌はなかなか死なない

天然素材の服と化学繊維の服、モラクセラ菌が増殖しやすいのは・・・化学繊維。
鈴木氏によりますと『化学繊維の衣類は皮脂汚れが残りやすいので菌が増殖しやすい』ということなんです。

八代氏:
キャップであったりTシャツであったり、化学繊維系はポリエステル入ってるものものは臭いが頑固なんです。(臭いが)取れたと思っても、もう1回被ってしばらく歩いたら現れてくるっていう。部屋干しだけではありません。このモラクセラ菌、天日干しをして紫外線に当てても死滅しないんです。さらに、乾燥させても死にません。
河村教授によりますと『一度増えてしまったらなかなか死なない』ということなんです。

伊藤氏:
外に干しても死なないんですか!

恵俊彰:
どうすればいいんですか、モラクセラ菌!これは衝撃です。

鈴木氏:
そうなんです。一度(臭いが)ついてしまうとなかなか落とせないっていうのが、モラクセラ菌の特徴です。外で干すと(日向で)40℃50℃になることもあるとは思うんですけれど、それでもなかなか死なない。

恵俊彰:
だから“増やさない”ことなんだね。絶対ゼロにはならないんだけどできるだけ増やさないようにする。