特殊詐欺の被害を防ごうと、千葉県の高校生が警察と協力して高齢者に「防犯教室」を開きました。

きょう午後、千葉県松戸市では県立松戸向陽高校で福祉を学ぶ高校2年の生徒たちが講師となり、警察と協力して高齢者に特殊詐欺の被害を防ぐための「防犯教室」を開きました。

警察官が特殊詐欺の手口などを説明した後、生徒たちが特殊詐欺を防ぐ寸劇を披露しました。寸劇では、犯人からのうその電話を受けて高齢者がだまされる場面を演じ、詐欺被害にあわないよう注意を呼びかけていました。

また、生徒たちが自ら考えた健康維持のための体操も行い、高齢者とコミュニケーションをとりました。

参加した高校生は「実際に特殊詐欺の電話がかかってきたという話を高齢者の方から聞いて、身近なことだと感じた。周りの方にも防犯対策を広めて、詐欺が少しでも減ってほしい」と話していました。

千葉県内ではことし、先月末までの特殊詐欺の被害件数が1212件で、被害額はおよそ25億7000万円にのぼっているということで、警察は「若い世代から被害の実態を伝えてもらうことで、防犯意識をより高めてほしい」としています。