県立幡多けんみん病院の職員が患者1人の氏名や年齢などが記載された資料を紛失し個人情報を流出させていたことがわかりました。

県立幡多けんみん病院によりますと12月、病院の職員が県外で開かれた学会で症例発表を行うため、入院患者の診療情報データを印刷し、会場に持参しました。帰宅後に紛失していることに気づき、会場や主催者に問い合わせ、宿泊先などを探しましたが現在も見つかっていません。

印刷したデータには、患者1人の氏名や年齢などが記載されていたということです。

県立幡多けんみん病院では病院の外に診療情報を持ち出す場合、個人情報を匿名化すると定めていますが、今回は必要な手続きが行われていませんでした。

すでに病院職員が患者の家を訪問し、紛失した経緯を説明した上で謝罪したということです。

幡多けんみん病院は個人情報の適切な管理や診療情報の持ち出しルールについて、改めて全職員に周知を徹底し再発防止に努める方針です。