ロシアのプーチン大統領は14日、ウクライナ侵攻後初めてとなる年末の大記者会見と、国民との対話イベントを行います。来年3月に大統領選を控え、改めて侵攻を正当化するとともに、国民の支持を取り付ける狙いがあるとみられます。

プーチン大統領の年末の大記者会見は、数時間にわたって国内外のメディアの質問に答えるもので、毎年恒例となっていましたが、去年は国民との対話イベントとともに実施されず、ウクライナ侵攻に関する厳しい質問を避けたとの見方も出てました。

独立系世論調査機関「レバダセンター」が今月5日に発表した調査結果によりますと、プーチン氏に最も尋ねたい質問は「いつ平和になるのか」、「特別軍事作戦はいつ終わるのか」といった侵攻に関するもので、全体の21%にのぼり、2位の「年金」に関する質問の8%を大きく上回っています。

ロシア国営テレビは、24時間前から会見までのカウントダウン表示を行うなど盛り上げを図っていて、対話イベントも含めロシア全土に生中継される予定です。

来年3月の大統領選を控え、通算5期目を目指すプーチン氏にとっては格好のアピールの場ともいえ、改めて侵攻を正当化するとともに、国民に寄りそう姿勢を強調し、支持を取り付ける狙いがあるとみられます。