廃部前の人力車を管理する初代会長のもとへ
11月8日、田村さんの姿は東京・浅草にありました。廃部前の人力車が奇跡的に残っていて、サークルの初代会長で人力車事業を営む藤原英則さん(68)が管理していました。
(藤原さん)「みんなで大事に使ってください」
(田村さん)「はい。ありがとうございます。大事に使わせていただきます」
(初代会長 藤原英則さん)「伝統ある人力俥友之会の灯を消さない。ぜひこれを活用して頑張ってつないでいってほしい」
代々受け継がれる法被を着て人力車を京都へと運びます。
数日後、OBに教えてもらいながら運びやすいように分解した人力車を組み立てていきます。
「梶棒」というひき手が引っ張る棒を座席部分とつなぎ、座席を慎重に車輪の上にのせます。
最後に、乗る人を雨や風から守る「幌」をつけたら完成です。
(田村優介さん)「東京から陸送をしてきて、やっと新たなスタート地点に立てたのかなというふうに今、実感しております」
田村さんは人力車サークルだけではなく陸上サークルにも所属。そのメンバーにも声を掛けて人力車サークルと兼務してもらっています。
(田村優介さん)「(Q人力車と使う筋肉は同じ?)人力車はどっちかというと前なんですけど、陸上は短距離だと後ろなので、そこは違うかなと思います」