ウクライナ侵攻を続けるロシア軍にネパールやウズベキスタンなどの外国人が雇い兵として参加し、これまでに250人以上が死亡したことがわかりました。ロシア側がロシア国籍や高額の報酬と引き換えに外国人の勧誘を進めているとみられます。

イギリスBBCのロシア語版サイトは今月5日、ロシアの独立系メディアとともに外国人の雇い兵に関する資料を集め、これまでに少なくとも254人の死亡を確認したと報じました。

実際の死者数は「大幅に上回る可能性がある」としています。

最も多かったのがウズベキスタンの61人で、ほかにもタジキスタンやキューバ、アフリカのソマリアなどからもロシア軍に参加しているということです。

このうち6人の死者が確認されたネパールの首相は11日、「200人以上がロシア軍に入隊している」とし、ネパール政府は全員を帰国させるよう求めています。

ロシアでは雇い兵として戦闘に参加した外国人がロシア国籍をスムーズに取得できるようにする措置が取られていて、こうした国籍付与や高額の報酬と引き換えに外国人を軍に勧誘しているとみられます。

ロシアは去年9月に30万人の動員に踏み切りましたが、多くの国民が国外脱出する混乱を招いたことから、来年3月に大統領選を控える中、外国人や受刑者らで兵員不足の穴埋めを図り、国民の反発を避ける狙いがあるとみられます。