一般ドライバーが自家用車を使って客を有料で運ぶライドシェア。きょう、超党派の国会議員による提言もまとまる中で、いち早く導入しようとしている自治体の現状を取材しました。
日本有数のマグロの水揚げ量を誇る神奈川県三浦市。いま、ライドシェアの導入が議論されています。というのも…
マグロ丼を目当てに多くの観光客が訪れる寿司店。その悩みは…
鮨処魚音 物部友子さん
「(夜)6時、7時にタクシーがなくなってしまう状態。帰りに客が困ってしまうことがある」
観光の中心となる三崎漁港は、最寄り駅から車で20分ほど。観光客の主な交通手段はバスですが、酒を飲む客も多い夜間のタクシー不足が深刻です。
同じ悩みは、地元のスナックでも。
茶房スナックCABIN 辻あゆ美さん
「地域の移動手段がない、人が動けないのは、血液が流れないようなもの。本当に思う、タクシーさえあればって」
地元の常連客
「車で行ったら飲めないし、そういう(遠い)ところは足が遠のいている」
こうしたタクシー不足解消のため期待されているのが、「神奈川版ライドシェア」。
来年、三浦市で実証実験が行われる予定で、タクシー会社にドライバーの教育や安全管理などを業務委託する予定です。
飲食店などからは期待を寄せる声がある一方で、トラブルが起きたときの「責任の所在」を問う声もあります。
いづみタクシー 八木達也 代表
「大事なのは雇用であるか雇用でないか。タクシー会社が雇用して自家用輸送をやっている中では、事業主が対応するので分かりやすい。問題は個人事業主でやられる場合、通常でいくと個人それぞれが責任を負うもの」
さらに…
いづみタクシー 八木達也 代表
「あとは泥酔客。汚されたりとか。それを自家用車でやるのは、どれだけハードルが高いのか分かっているのか」
実証実験の前にも多くの課題が浮き彫りとなっています。
一方で、きょうまとめられた国会議員の超党派によるライドシェアの提言案。
小泉進次郎 元環境大臣
「雇用契約でないと安全性を担保できないという考え方を一部業界も含めて持っている方がいる。安全性が高く求められる分野の仕事でも、業務委託でやっている例は他にもある」
提言案では、新たな「ライドシェア」制度をつくって、業務委託などのドライバーの多様な働き方を認めるよう求めました。
ただ、タクシー業界の業界団体などは、「責任の所在が不明確なままの解禁は危険」として慎重な姿勢を示しています。
加速するライドシェアの議論は今後、働き方と安全の問題が焦点となってきます。
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