小さなロック喫茶
「こちらの建物は、奈良さんが高校時代に通い詰めていたロック喫茶を再現したものなんです。当時ここに通っていた人たちが持っている写真や、その人たちの証言を基に忠実に再現したんです。この喫茶店を作るところから奈良さんは加わっていたようです。奈良さんは物作りが小さい頃から得意で、大工仕事もお手のものだったようで、これを建て込むところから手伝っていたようなんですね」


「(喫茶店)ができてからはそこに見られるDJルームで、DJなどをしてレコードをかけたりして、ほとんど毎日のようにここに集まる大学生たち、年上の人たちと交流をもって、文学や芸術的な素養のようなものを、ここにいる時間の中で蓄えていったという気はします」
この場所について奈良さんはこんなふうに語っています。
奈良美智さん
「あの小さなロック喫茶、そこで僕は初めて好きなものをする仲間たちと出会いレコードを選曲してみんなで作って、あそこが自分の出発点になってんだなと…」
