自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、政権の中枢にいる松野官房長官にキックバックの疑惑が浮上しました。国会でも集中砲火を浴び、自民党内には公然と交代論が出ています。
自民党関係者「政権だけでなく党へのダメージ」
加藤シルビアキャスター:
一連の裏金疑惑は、政権の中枢にも波及しています。

松野官房長官は、自民党の最大派閥・安倍派の事務総長を過去に務めていました。今回のパーティー券収入、ノルマ超過分の“キックバック疑惑”について、5年間でその金額は1000万円を超えているものとみられています。この金額を、政治資金収支報告書に記載していないという疑惑が持たれています。
本人は、これに対してどのように対応したのでしょうか。そもそも7日まで、疑惑が明るみに出る前までは「この会見(官房長官会見)は政府の立場としての公式見解を述べるところ」だというふうに、具体的な説明をしていませんでした。
8日の会見では、自身の“キックバック疑惑”について…

▼事実確認の上 適切に対応
▼精査して適切に対応
▼緊張感持って職責を果たす
この3つの文言を繰り返し使って午前、午後、そして予算委員会も対応していたということです。
野党側からは、辞任を求める声も上がっています。総理の対応としては8日、衆議院の予算委員会で…

岸田総理
「(松野官房長官は)具体的に発言することが捜査に影響があることで発言を控えなければならない、こういった立場。それ以外の部分については、政府のスポークスマンとしてしっかり発信してもらう。こうした役割をしっかり果たしてもらいたい」
というふうに、更迭に関しては否定的な発言をしています。しかし自民党内からは、さまざまな反応が出ており…

複数の自民党関係者
「きょう(8日)のような会見や答弁がこれ以上続くと、もう耐えられない。政権だけでなく党へのダメージに…」
こういった発言も出ているそうです。