それは、「家具職人」。

リメイク家具のショールーム「和人(わじん)」には、関さんが手掛けた作品が、所狭しと並んでいます。

■関さん:
「もともと古いものが好きだった。ブティックのショーウィンドウのディスプレイを何にしようかと考えた時に、古民具を使ったモダンなデザインのものをマネキンの横に置いたらどうかと、2~3点置いたことがあったんですよ」

子どもの頃から大工仕事が好きだったという関さん。

30年ほど前から趣味で古い家具をリメークし、ブティックに置いたところ、客から「棚も買いたい」と申し出が。

その後も、家具の希望者が相次いだため、去年(2022年)1月に一念発起!
リメーク家具を専門に扱うショールームをオープンしました。

■関さん:
「ここにある商品の多くは、むかし各家庭で使われていた古い家具。使う用途がなければ、焼却処分。捨てられるものなんですよね」

空き家の解体やリフォームの際に出る資材や使われなくなった家財道具は、ほとんどが廃棄物として処理されます。

そこで、関さんは、回収業者などから引き取り、リメークするようにしました。

こちらは解体された古民家の柱と欄間(らんま)を組み合わせて作ったカウンターテーブル。
欄間はきれいに洗浄し、再利用しています。

今では、「家具をリメークして欲しい」と持ち込む人も増えています。

■関さん:
「おばあちゃんが使ってたとか、そのまたおばあちゃんが使ってたとか思い入れがあって捨てるに捨てられない、何とかしてってお客さん結構いるんですよ」

奥行きを数センチカットすることで、現代の家にフィットするサイズに生まれ変わります。