時速60km/hで走行の大型トラックから外れたタイヤがぶつかると…

提供:国交省公式Youtube

国交省公式Youtubeの実験映像。時速60km/hで走行中の大型トラックから脱落したタイヤがベビーカーを押す男性の人形に衝突するという想定のこの実験映像を見ると、タイヤが衝突した瞬間、人形の身体はタイヤに沿うように折れ曲がり、ベビーカーごと大きく飛ばされていることが分かります。こうしたタイヤ脱落による事故の危険性が、青森県内でも浮き彫りになりました。

小林憲治 記者
「後ろのトラックが走行中に一番後ろの後輪2本が外れたということです。現在、作業員がタイヤの確認をしています」

12月1日、八戸自動車道で発生した事故は大型トラックからタイヤが2本外れ、衝突した1人が死亡、1人が軽いけがをしました。大型トラックのタイヤ脱落による死亡事故は東北地方で初めての発生でした。

高山基彦キャスター
「八戸の事故を受け、弘前市のこちらの運送会社では点検作業を見直すなど対策に乗り出しています」

トラック約300台を保有する弘前市の丸祐運送です。今回の事故を受け、タイヤ交換をしたあとの今の時期は、配送を2回したらナットの緩みを防ぐ「増し締め」を必ず行うようにしました。

丸祐運送藤代配送センター 八木橋将行課長
「やっぱり他人事ではないです。わが社でも起こりうるので。(管理者側が)点検をやったことを確認する必要があると思っている」

この点検でドライバーが入念に確認をしていたのが左後輪でした。