中国の習近平国家主席はEU=ヨーロッパ連合のミシェル大統領らと北京で会談し、「競争があるからといって協力を減らしてはならない」と述べ、経済分野での関係強化を呼びかけました。

中国外務省によりますと、習近平国家主席は会談の中で「中国とEUは戦略的なパートナーシップを堅持すべきだ」と主張したうえで、「制度が異なるからといって互いをライバル視してはならず、競争があるからといって協力を減らしてはならない」と述べ、特に経済分野での関係強化を強調しました。

また、習主席はイタリアが離脱を表明した巨大経済圏構想「一帯一路」について、「質の高い共同建設を引き続き推進する」との意向を示しました。「一帯一路」からの離脱がヨーロッパの他の国々に広がらないよう引きとめを図る狙いがあるものとみられます。

一方、EU側は中国に対する巨額の貿易赤字を問題視していて、EUのフォンデアライエン委員長は会談後の記者会見で、習主席と貿易不均衡の是正に取り組む考えで一致したことを明らかにしました。

また、EU側はロシアによるウクライナ侵攻やパレスチナ情勢に関して、中国にさらなる影響力の行使を求めたということです。