政府が成人男性や男の子を対象に設置した性暴力の電話相談窓口に寄せられた相談件数が、これまでに77件にのぼることがわかりました。最も多いのは体を触るなどの不同意わいせつでした。

「男性・男児のためのホットライン」は、▼主に成人男性のためのものと、▼男の子と保護者のためのものの2種類あります。

政府関係者によりますと、ホットラインが開設された9月22日から11月11日までの間に、▼男性のためのホットラインには52件、▼男の子のためのホットラインには25件、あわせて77件の相談があったということです。

相談内容で最も多いのは、どちらも体を触るなどの不同意わいせつで、男の子のためのホットラインでは裸などの撮影に関する相談もあったということです。

相談件数77件すべてが被害にあってから1年以上経過していて、中には50年以上経過しているケースもありました。

加害者は幅広く、クラブ活動などの学校関係者、職場のほか、親や親の交際相手などだとしています。

男性・男児のためのホットラインは今月23日でいったん閉鎖されますが、政府は今後、この取り組みを全国のワンストップ支援センターへ引き継ぎたいとしています。