「訓練訓練。こちらは国土交通省長岡事務所です。緊急車両の通行のため、速やかに指定区間以外に移動するか、車両を左側・路肩に移動してください…」

本格的な雪のシーズンを前にした6日午後に新潟県出雲崎町で、立ち往生した車を迅速に移動させて大規模な車両の滞留を防ぐ訓練が行われました。


長岡国道事務所と中越地区の建設業協会などが参加した今回の訓練では、国道116号で動けない車が発生しているなかで集中的に雪が降ったため、立ち往生の車両がさらに増える恐れがあるという想定で行われました。

訓練では、実際の流れと同様に運転手への声掛けや車両を動かす前に行う記録などの手順が確認されました。

新潟県柏崎市の国道8号では、2022年12月に大雪による車の立ち往生が発生。
断続的な渋滞は22kmにわたり、38時間にわたって“通行止め”が続きました。


今回の訓練では、車両の状況に応じて移動方法を決めたうえで、動けなくなった車を国道事務所の除雪車でけん引し、作業の段階を示すために使う専用のタグを用いた本番同様の作業が行われました。

【国交省長岡国道事務所 柏崎維持出張所 谷内上哲生所長】
「指揮者、作業員、記録者の連携が取れるよう状況を確認した」


本格的な雪のシーズンに備えて長岡国道事務所では、早めの冬タイヤ交換を行ったうえで、雪道では安全にゆっくり走行してほしいと呼び掛けています。