広島大学サッカー部が、中国地方の代表として全日本大学選手権に出場します。国立大学でも強くなれる! 広大ならではの “秘密” を取材してきました。
来年、創立75周年を迎える広島大学。国立大学のサッカー部がことし、26年ぶりに中国大学リーグで優勝。2年連続で全国の舞台に挑みます。

広島大学サッカー部 上泉康樹 監督
「ことしはチーム全体として未来へ向けてしっかり予測をして行動を起こしていこうとチームとして全体で取り組んできた。(リーグ戦で)15連勝したが、途中、苦しい試合もあった。スタッフ・選手含めて計画通りにいったシーズンだった」

リーグ制覇の原動力となったのが、2年生の 香取潤 。高校ではサンフレッチェ広島のユースチームに所属し、高い技術力だけでなく、運動量とコーチングで中盤を支える選手です。

広島大学 サッカー部 2年 香取潤 選手
「この中国1部リーグからプロが目指せるのか?というのが第一印象にはありました。高3の9月ごろに練習に参加して、そのときに本当に失礼だけど、思ったよりもレベルが高くて、リーグ戦に向けてやっている先輩方の姿を見て、ここなら成長できるし、もしかしたらプロを目指せるかもしれないと思って広島大学に決めました。自分の目標でもありますけど、ほかのサポートしてくれる方々への期待に応えるという意味でもしっかりプロを目指してやりたい」
香取は、大学に入って全日本大学選抜やリーグMVPに選ばれるなど、プロも注目する選手に成長。しかし、1人のスター選手だけでは勝てないのがチームスポーツ。広大躍進のカギは、思考の早さで勝負する広大流の戦い方にあります。

上泉康樹 監督
「うちは国立大学で勉強との両立があって、練習時間も短いですし、関東・関西のような優秀な選手もいないですし、やっぱり体格とかフィジカルとかスピードのところで劣るので、早い準備を心掛けて、ポジショニングや守備の予測とか、攻撃でスペースに早く入っていくとか、単なる体のスピードではなくて相手より早く動き出すということを目標に、それはやっぱり頭を使ってサッカーということにつながっている」