■MLBウインターミーティング(日本時間7日・テネシー州ナッシュビル)

大谷翔平投手(29・エンゼルスFA)の移籍先は今週中にも決着か。米メディアが7日、大谷の新たな契約先がドジャース、ブルージェイズ、ジャイアンツ、エンゼルスの4球団に絞られたと伝えた。

MLBネットワークのジョン・モロシ記者は「大谷は数日で決断する。交渉プロセスで近くにいた多くの関係者がここ(ウインターミーティング)で証言した。間もなくだ」。Xデーが刻一刻と近づいていることを明かした。

6日の会見でドジャースのデーブ・ロバーツ監督が大谷とドジャースタジアムで面談したことを公表。この際は数日前としていたが2日(現地1日)に会っていたことも判明し、ファイナリスト4球団のうち古巣エ軍以外とはすでに面談を終え、いよいよ決断へのカウントダウンが始まった。

オレンジ・カウンティ・レジスターのド軍番記者ビル・プランケットによれば、ドジャースタジアムで日々行われているスタジアムツアーは中止し、球場最上階にあるチームショップも休業とし、ファンが敷地内に入ることの出来ない厳戒態勢の上で面談した。さらにジャイアンツとは3日、ブルージェイズとは5日に面談していたいたことがこの日判明。

エ軍との面談の有無は判明していないものの、6年間在籍した古巣であることを考えれば新たなミーティングは必要ないとも考えられる。ペリー・ミナシアンGMは番記者とのブリーフィングでこの日も大谷のことは「ノーコメント」を貫いたが、気になる一幕もあった。夕刻ロサンゼルスへの帰路に就く球団広報部長は記者に「See you soon!」と笑顔で挨拶。ここ数日間は見られなかっ笑顔、ご機嫌な振る舞いは何を意味するのか。推測の域は出ないものの8日に面談する可能性もあるかもしれない。

この日でウインターミーティングでのベースボール・オペレーション(野球編成部門)の行事は終了。各球団の関係者は帰路に就く姿が目立った。果たしてこの週末に総額6億ドル(約882億円)とも推測されるMLB史上最高額での契約は締結されるのか。その時が近づているのは事実だ。