5歳から80代までおよそ70人を指導しています。


風実さんが通う幼児教室で、障がいのある子どもの母親から絵を習いたいと言われたことがきっかけで、27年前に始めました。

京子さん:
「自己表現が弱い子が多かったりするので、この場所だけでも表現が普通にできるようにしていきたいなと思っていて」

この日は年賀状に印刷する2024年の干支=辰の版画の授業。

生徒の意見を尊重しながら、自分らしく表現できるよう心がけています。

京子さん:
「目は白目にしたいんでしょ。だからどうしたい?」

中学1年生:
「しわみたいなのが多いかなって思ったから細いやつでシャシャッてやった」
「おばあちゃんとかに送りたいなって思います」

小学3年生:
こだわったところとかある?
「うろこかな、横とか縦とかにして難しかった」

障がいがある子どもも受け入れて指導しています。

京子さん:
「広汎性発達障害といって自閉が入っているので、すごいこだわって一つのものに徹底して書く」
「逆に障がいと言われる人ほどピュアなので、このまま絵にストレートに(感情が)出てくるというのは素敵だなと思います」

京子さんが大切にしているのは、生徒それぞれの個性です。


京子さん:
「垣根を失くしたいんですよ。障がい者だから何とか、健常者だから何というのではなくて1人1人だってこと。全部が個性なので個性の集まりを引き出してあげられるのができることかなと思っていて」

京子さんの絵画教室と風実さんのケーキ店。

親子が目指しているのは、誰もが生き生きと表現やスイーツを楽しめる空間です。