安倍派という最大派閥の“おごり”を象徴する事件か

藤森祥平キャスター:
政治資金パーティーをめぐる、この裏金疑惑。星さんの取材では、最大派閥・安倍派のやり取りの動きにはキックバックのパターンと、派閥を介さないパターンの2つがあるということです。

▼キックバックのパターン
たとえばパーティー券を議員が200万円売った場合、そのノルマが100万円だったとしますと、稼いだ200万円を一旦派閥にすべて預けて、ノルマ以外の100万円分だけ戻ってきます。

▼派閥を介さないパターン
200万円をすべて派閥に戻すのではなく、ノルマの100万円分だけを派閥に渡して、残りの100万円はそのまま自分のポケットの中に入れます。

小川彩佳キャスター:
どちらであっても問題なわけですけれども、このパーティー券の裏金疑惑をどうご覧になっていますか?

パトリック・ハーランさん:
がっかりですよね、まず。どうしてもアメリカと比較してしまいたくなるんですけど、アメリカの場合は、たとえば2023年の春に、ある暗号資産の取引所を経営する人が150億円相当の裏金、不正政治献金をしたことで捕まったばかりなんですけど、額がまったく違うんですよ。

アメリカみたいに汚い政治とカネの国ではなく、クリーンな日本のままでいてほしいです。もしくはクリーンなままの日本になってほしいなと、今日つくづく思っています。

小川キャスター:
星さん。そのクリーンさが揺らいでいるということなのか…。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
今回の場合は、額はまだまだこれから広がると思うんですけれども、私は長期政権の“うみ”というか、おごりが象徴的に表れていると思います。

つまり最初は、20万円を超えた献金はもう記載しなくてもいいんじゃないかと。そこでお咎めなしだったと。

その次は、途中でノルマ以上のものをピンハネしてもお咎めなし。さらにキックバックしてもお咎めなしと、安倍時代という長期政権の中で、最大派閥が「我々は何やっても大丈夫なんだ」ということが積み重なって起きてきた。

それで集まったお金が、さらに最大派閥を増やしていくというところに使われてきたので、かなり根が深いというか、構造的な問題といっていいと思います。