1歳まで生きられるのは10パーセント…
18トリソミー症候群。美空ちゃんは18番目の染色体が1本多く、3本もって生まれてきました。心臓や呼吸器などに重い障害をもっています。

主治医 富山大学医学部 周産母子センター
川崎裕香子医師:「18トリソミーは出生児6000人に1人の割合で出生するといわれ、男児よりも女児によく見られる傾向があります。富山大学でも年間1人いるかいないかの割合です。染色体が3本ある状態を「トリソミー」と呼びます。人の細胞には46本の染色体が入っていて、18トリソミーはそのうちの18番目が3本あることによって、生まれつき心臓や肺、消化管などに様々な障害を持ちます。多くの場合は母親が妊娠中に自然流産となり、出生後も半数は生後1週間以内に死亡し、1歳まで生きられる子は10%といわれています。心臓と肺に重い障害を持つ子が多いため、2歳まで生きられない子がほとんどです。富山大学に来て12年になりますが、6歳を迎えることができた子は美空ちゃんが初めてです」

