
矢野雅哉 選手
「得るものっていうか、自分の課題というか、それが見つかったかなっていう。いや、もう自分が打てれば絶対、出られるっていう…。守備・走塁は 小園(海斗)には負けていないって自信もありますし、あとはバッティングはすごく差があるので、そこをどれだけ縮められるかっていうことで結果は変わってくるかなと思います」
課題と話す「バッティング」―。出場機会を得ながらも成績を伸ばすことができなかった自分にふがいなさを感じているといいます。

さらに、この課題を痛感させられたのか、クライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージ。ベンチ入りするも、矢野がグラウンドに立つことはありませんでした。

矢野雅哉 選手
「阪神戦のクライマックスで3試合あって1試合も出られなかったっていう。なんか何も役に立てなかったとか、何もできなかったっていうのが、クライマックスが終わってからもずっと自分の中でモヤモヤ感があって…。くやしいのかもわかんなくて、それがずっと引っかかっていて、キャンプに入る前に自分の課題とかもう一度、見つめ直して、ことしよかったところとか課題とか、いろいろ見つめ直した中でより意識が高くなった。『レギュラーになりたい』っていう…。去年、ことしのシーズン中も高かったんですけど、その、もっとはるか上の意識になったっていうか…」

力になれることすら証明できなかったファイナルステージ。自分の壁を乗り越えるために必要なのは自身の努力のみ。逆襲のシーズンへ―。矢野の戦いはすでに始まっています。
矢野雅哉 選手
「マジで今ずっとバッティングに打ち込んでいるので、それしか考えていないですね、今。(レギュラーに)ならないとダメです」
◇ ◇ ◇
RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
楽しみです。そこまでやっぱり自分の課題がわかっているってことだと思いますし、打力が伸びてくれば、本当に本人も言っていたように小園海斗選手と張れる。そうなればチーム力も上がりますし、あと、日南キャンプ中に首脳陣にレポートを提出した。あれで文字にしたっていうことで、より自分と向き合える時間を作ったんじゃないか、それも首脳陣の狙いの1つだったと思うんです。それもうまくはまってるんじゃないかなと思います。
青山高治 キャスター
そう感じるぐらい、本当にCSもくやしかったんでしょうね。
天谷宗一郎 さん
そうですね。そのくやしさを糧にしてほしいなと思います。