子どもの視力 1.0未満が過去最多に

11月28日、文部科学省が「学校保健統計調査」を公表しました。
学校における幼児・児童・生徒の発育および健康の状態を明らかにすることを目的として、1900年から実施されているものです。

これによると、裸眼視力1.0未満の割合が
▼高校生・・・71.6%
▼中学校・・・61.2%
▼小学校・・・37.9%

となり、いずれも10年前と比べると約7ポイント上昇し過去最高となりました。

目が悪くなっている子どもたちが多くなった背景について、
「新型コロナの影響で健康診断の時期が変更されたので、過去の数値と単純な比較はできない」とした上で、「家庭で携帯電話を利用する時間が増加するなど児童生徒を取り巻く環境が変化していることが考えられる」と指摘しています。

子どもの視力低下 スマホ・タブレットの影響か?

学習環境も変わってきています。
文科省は国の「GIGAスクール構想」のもと、全国の国公私立小中学校の「児童生徒1人1台端末の整備」を実施しています。
2022年度までには99.9%(1810)の自治体などで情報端末が配備されており、春に実施されたアンケートでも、
「授業に週3日以上を使うと端末を使う」と答えた小学校は9割、中学校は8割と前年度より増加しています。