男性を悩ませた過度なノルマ“1000リットル販売”とは…
男性は当時、高岡市の丸福石油産業・米島店など3店舗の運営・管理を担っていました。

訴状などによりますと、男性は会社から3か月に1度は1000リットルのオイルを販売するノルマを命令されていました。
しかし、2019年9月に男性はノルマを達成できず、思いつめてしまった結果、翌月に“うつ病”と診断され、まもなく自殺しました。

男性の遺書には“自分を責める言葉”がつづられています。


過労死した男性の遺書:「社長、部長、所員のみなさん。ごめいわくかけまして申し訳ありません。今までよくしていただき誠にありがとうございます。責任者として最低の結果を出してしまった事をおわび申し上げます。本当にみなさまごめんなさい」(原文そのまま)

過労死した男性の遺書:「生きる方向を見失い能力も限界に達した。最近では自律神経失調症を患い、うつ気味。意欲、集中力も低下し、責任の重圧に耐え難く完全に行き場を失ったようだ。つらい、つらすぎる。皆様方には多大なる迷惑をおかけしますが、先立つ不幸を本当にお許しください。もう何も想い返せませんし、何も考えることが出来なくなっています。私も死は怖いです。精神はまともでありますから。でもそれ以上に生きていくのが怖くなってしまいました。くやしい、情無い。これでもめいっぱいがんばってきたつもりなのですが残念です。最後に母上殿、親より先立つ不幸をお許しください。兄弟殿、今までありがとう」(原文そのまま)
亡くなる前の時間外労働は月100時間を超えていて、14日間の連続勤務もあったといいます。