鈴木さんのクリニックでも、新規の患者には、処方できない状況が続いています。

すずき内科クリニック・鈴木尚美院長:
「1か月に手に入る量が、薬の卸会社から割り当てが決まっちゃってるので、患者さんにとっても必要不可欠なお薬ですよね。ないと困りますよね」
患者:
「ないと困ります非常に困ります」

治療薬の不足に困惑するのは、診療所だけではありません。

田多井薬局・田多井健介社長
「これが今入らなくて困っているお薬ですね」

この薬局でも、1年近く『GLPー1(ジーエルピーワン)受容体作動薬』の品薄状態が続いています。

こちらは、錠剤のタイプです。

田多井社長:
「その薬がダイエット効果があると言われ始めて有名になってから、急に入荷が少なくなって、来ない状態になってます。もう1年以上になると思います」

今はわずかな在庫を残すだけです。

田多井健介社長:
「糖尿病薬自体が、流通量が元から少ない特定の疾患だけを目的として出荷されているので、それを違う目的で使われてしまって、本当に必要な人に行き渡らないのが大きな間違いだと思う」