町民1500人を無料で招待

あり余る“雪を後楽園球場に運ぶ”という計画には、新潟県の片田舎・安塚町のイメージアップを図るばかりではなく、「豪雪にくじけない」という気持ちを町民の間に育てたいというのが大きな狙いがありました。

【当時の安塚町長 小林昭弐さん】
「人がやれないようなことを大胆にやって、安塚町はこんなに小さい町でも“これだけのことをやれた”と、若い人を中心に住民からまず自信を持ってもらうことが今後の町づくりに非常に有意義であろうと」

しかし総費用は1億5000万円。
とても町だけでは無理だと諦めかけていたところ、会長と社長が新潟県出身という運送会社が1億円を寄付してくれることになりました。
こうして、後楽園球場での『スノーフェスティバル』の開催は、1987年2月13日から15日に決定しました。

___________________
豪雪地 安塚町の挑戦『雪国売ります』
~サヨウナラ後楽園球場 スノーフェスティバル~

【中篇】に続く…。