花巻市猟友会の藤沼会長は、イノシシの急激な増加がクマに大きな影響を与えていると考えています。
(藤沼会長)
「イノシシは1頭で(1回の出産で多いと)10頭くらい子ども産む。それに(ブナの実などの)餌が凶作で無いからクマはどんどん下に降りてくる」
餌をシカやイノシシに奪われ、クマが人里に現れているというのです。

「クマはこの間も出たけど、本当にやせてしまってかわいそうなくらい」
岩手県内の今年度のクマによる人身被害は11月19日時点で44件47人と過去最多です。

シカやイノシシとクマの関係について、大型野生哺乳類の専門家である岩手大学農学部の山内貴義准教授に聞きました。
(岩手大学農学部 山内貴義 准教授)
「春先であれば、芽吹いた草とかはクマが独占的に食べていたところにシカとイノシシという競合相手が入って来て、相手は数が多いということで餌が無くなっている」
