「地元就職特化型高校」として、来春入学する生徒から、職場体験を単位として認めるなどの学科再編を申請していた島根県松江市の私立松江西高校について、県はこの申請を認可しないことを27日決めました。

所管する県総務課の職員が、運営する学校法人永島学園側に通達しました。

松江西高校では現在の総合ビジネス科と普通科を総合学科だけの1学科に再編し、提携する企業で週1日から3日「バイターン」と呼ぶ報酬制の仕事を体験することで、卒業、就職後の離職を減らすなどとした学科再編と定員変更を島根県に申請していました。

しかし11月16日に県私立学校審議会が丸山知事に提出した答申では、教育課程の内容が不適切で、さらに今後の教員確保の見通しが確認できなければ不認可が適当だとしました。今回の県の判断理由でも審議会の答申が踏襲されています。

松江西高校ではこの学科再編をめぐって、不当な懲戒処分を受けたとする教員と学校法人の間で裁判になっています。