息子からもらった2つ目の仕事

(高田 香 さん)
「犯罪被害者遺族というイメージをちょっと明るくしたいなっていう思いと、そういう被害者を減らすために何ができるかなということを考えながら、今は活動しています」

犯罪被害者支援フォーラムの会場に来ていた国富町の畜産農家、笹森義幸さん。2002年、当時、中学1年生だった長男の郁也くんを交通事故で亡くしました。

(笹森義幸さん)
「本当に心の優しい子でした。でも突然、夕方には、口の開かない状態で、12月の10日の夕方にはねられまして、11日には、亡くなってしまうという状況でしたから・・・」

(笹森義幸さん)
「こういった形の慰霊碑というか供養碑を作りました」

事故現場の近くには供養碑を建てました。
供養碑には、運転者へ安全運転を呼びかけるメッセージが書かれています。

(笹森義幸さん)
「ここに訪れて、この碑文を読んでくださった方が、やっぱりハンドルをにぎる事の大切さであったりとか、当たり前のように生活していることが、本当は当たり前じゃないっていうことをわかってくだされば、郁也も喜んでくれるし、僕らも1件でも、ひとりでもそういった家族がつくらないようにすることが、ぼくは郁也からもらった2つめの仕事だと思っています」