子どもを中心に高熱やのどの痛みなどの症状を起こす「咽頭結膜熱」について、「プール熱」と呼ばないでほしいと日本水泳連盟の鈴木会長らが厚生労働省に訴えました。

国立感染症研究所によりますと、今月19日までの1週間に全国で報告された、いわゆる「プール熱」の患者は1医療機関あたり3.3人で、過去最多を更新しました。

こうした中、きょう、日本水泳連盟など3団体が厚労省を訪れ、「プール熱」という呼び方があたかも感染源がプールであるかのような誤解を招くとして使用をやめるよう訴えました。

「咽頭結膜熱」は一般的に飛沫感染や、手や指の接触などにより感染しますが、プールでの接触やタオルの共用で感染することもあるため、厚労省のホームページでは「プール熱と呼ばれることもあります」と説明されています。

日本水泳連盟 鈴木大地 会長
「プール熱と呼ばれることもありますと厚労省が自らそういう但し書きをされてるので、ぜひプール熱と今後呼ばないようにお願いしたい」

要望書を受け取った塩崎政務官は、厚労省のホームページを書き直すとしたうえで、「誤解が広がらないよう対応を考えたい」と話しました。