アメリカの起業家イーロン・マスク氏がイスラエルを訪問し、イスラム組織「ハマス」によって襲撃された集落を視察しました。

マスク氏は27日、イスラエルのネタニヤフ首相と共に、先月7日にハマスの襲撃を受けた南部の集落を訪れました。その後のネタニヤフ氏との対談でマスク氏は「殺人者たちは無力化されねばならない」とした上で、「その後、ガザを繁栄させれば良い未来が待っている」「私も尽力したい」などと述べました。

マスク氏については旧ツイッター「X」で反ユダヤ主義とされる投稿に賛同したとして、複数の企業がXへの広告の掲載を見合わせるなど波紋が広がっていました。

また、先月28日にはパレスチナ自治区ガザにおいて、自らがCEOを務める「スペースX」社の衛星通信網「スターリンク」のサービスを、国際的に認知されている支援団体に提供すると発表。これについて当時、イスラエルのカルイ通信相は「ハマスがスターリンクをテロ活動に使うのは間違いない」と反発していました。

27日、カルイ氏はSNSへの投稿で、ガザにおいても「スターリンク」の運用はイスラエル政府が承認した場合のみ可能になると、マスク氏との間で基本的に合意したと明らかにしました。

一方、この訪問を受けてSNS上では、マスク氏に対して「ガザも訪問すべき」とする声が広がっています。