美容目的使用で患者の薬が不足する事態に
(おかもと糖尿病 内分泌クリニック・岡本将英院長)「もともと、やせ型の人にはなかなか使えない薬だが、肥満があることで血糖値が上がっている人に対して素晴らしい効果がある」
一方、今週大分大学医学部が開いた肥満や糖尿病に関する市民公開講座でも新しい治療薬が紹介されました。
(大分大学医学部 内分泌代謝 膠原病 腎臓内科学講座・柴田洋孝教授)「良い薬でしかるべき人に使うと非常に良い効果が期待できるが、一方で気軽に美容目的に使う薬ではない」
保険適用の対象となるのは「高血圧」「脂質異常症」「2型糖尿病」のいずれかがあり、肥満度を測る指標のBMIが35以上か、BMI27以上で健康障害が2つ以上あるといった条件を満たす人です。

しかし今、美容目的の自費診療で肥満症でない人が使用するケースもみられ、糖尿病患者の薬が不足する事態にー。国や医師会は不適切使用への懸念を示しています。
「自分で自分に人体実験をしているみたいなことに」
(大分大学医学部内分泌代謝 膠原病 腎臓内科学講座・柴田洋孝教授)「薬としてはかなり性能がいいが、治験は肥満もない糖尿もないという人にはやっていない美容目的で使うのは誰も試したことがない。自分で自分に人体実験をしているみたいなことになってしまう。主治医の先生と相談しながらやっていかないとやはり少し危険があると思う」
放置すると様々な健康障害をもたらす恐れもある肥満症。食事や運動でも十分な減量が出来ない場合、治療薬の使用が検討されるということです。














