■J1昇格プレーオフ準決勝 清水エスパルス(J2 4位)ー モンテディオ山形(J2 5位)(25日、静岡・IAIスタジアム日本平)
J1昇格をかけたプレーオフ準決勝。J2 4位の清水エスパルスが、J2 5位のモンテディオ山形と90分間を戦いスコアレスドロー。清水が決勝へと駒を進めた。
清水と山形の今季の対戦成績は1勝1敗の五分。清水は、引き分けか勝てば決勝へ、負けるとクラブ史上初の2年連続J2が決まる。一方、9年ぶりのJ1復帰を目指す山形は、決勝へ進むには勝つしかない。
清水は4-2-1-3の布陣、ゴールキーパーに大久保択生(34)。ディフェンダーは、右から原輝綺(25)、高橋祐治(30)、鈴木義宜(31)、山原怜音(24)の4枚。中盤の底は、ホナウド(27)と白崎凌兵(30)。両ワイドは右に岸本武流(26)左に中山克広(27)、トップ下には乾 貴士(35)。そしてワントップにJ2で今季12得点のチアゴ・サンタナ(30)が並んだ。山形は4-2-1-3、ゴールキーパーは後藤雅明(29)。ディフェンダーは、右から山田拓巳(34)、西村慧祐(25)、野田裕喜(26)、小野雅史(27)。中盤の底には南秀仁(30)、高江麗央(25)、トップ下には後藤優介(30)が入った。そして3トップは右からイサカ ゼイン(26)チアゴ・アウベス(27)、藤本佳希(29)が並んだ。
最初のチャンスは山形、前半3分、チアゴ・アウベスに入った楔のボールから展開するも、南のシュートはキーパーが弾く。さらに前半6分、またもチアゴ・アウベスがチャンスメイク、左サイドからのクロスにイサカ・ゼインがヘディング、こぼれ球に山田がシュートと猛攻を仕掛けるがここもベテランキーパー大久保がシャットアウト。
すると清水も反撃を見せる。前半12分、左サイドの山原から中央の乾へ。強烈なシュートを放つも、キーパーのファインセーブに阻まれる。前半25分には右サイド、上がってきた原のクロスに岸本がヘディング。さらに26分、右サイド、岸本のニアへのクロスに中山が走りこんでシュートも決めきれない。
エンドが変わった後半、勝つしかない山形は攻撃的に入る。3分、左のチアゴ・アウベスを起点に攻め込み、最後はゴール前の藤本がこぼれ球に強烈なシュートを放つも、守護神・大久保の牙城を崩せない。
流れを変えたい清水は12分、サイドバックの吉田豊(33)と攻撃的な中盤のカルリーニョス ジュニオ(29)を投入する。すると後半23分、清水、途中出場のカルリーニョス ジュニオが中央を持ち込んでミドルシュートを放つがポスト直撃、ゴールの匂いがし始める。さらに32分、山形ペナルティエリア内で細かくパスをつなぐ。右から北川、乾とつなぎ、最後はチアゴ・サンタナがシュートを放つもサイドネット。
後半41分、コーナーキックのチャンスに鈴木がすらして原がダイビングヘッドも枠を捉えられない。絶好のチャンスも決めきれない。
アディショナルタイムは5分、引き分けでも決勝進出の清水はボールキープに入る。そしてタイムアップの笛、山形の猛攻を90分間耐え抜いた清水、ホームのチカラを活かしスコアレスドローで決勝進出を決めた。
清水は、26日に行われる東京ヴェルディVSジェフ千葉の勝者と12月2日(土)にJ1昇格をかけて決勝戦を戦う。
【2023J1昇格プレーオフ】(※今季はJ2から3チームがJ1に昇格)
今季J2で優勝した町田ゼルビアと2位のジュビロ磐田がJ1昇格を決め、残り1枠をJ2の3位から6位で争う。3位、東京ヴェルディ、4位、清水エスパルス、5位、モンテディオ山形、6位、ジェフユナイテッド市原の4チームが2つの山に別れ準決勝、決勝を行い、勝ったチームがJ1に昇格できる。引き分けの場合は、シーズン上位のクラブが勝者となる。