なぜこんなに行列に?「SNSのマイナスイメージ避けたい」

広島市によりますと、今年度(2023年度)の原爆資料館の入館者数は、過去最多だったコロナ禍前の2019年度に迫る勢いです。
▽新型コロナが収まった
▽G7サミットの影響
などを理由としてあげています。

現在、館内の入場者は多い時で1000人を超えることがあり、安全のため、入場制限をすることもー。これが入館待ちの“長い列”ができている原因です。
広島市の担当者(国際平和推進部 西田満 被爆体験継承担当課長)
「せっかく広島にいらっしゃって、被爆の実相に触れていただく機会を逸していることがありまして、非常に残念に思っています。ここまでたくさん並ばれて…。SNSとかで悪い批判・悪いご意見があると拡散してマイナスになるのは避けたいなと」

広島市は、館内の混雑具合をウェブ上で公開したり、開館時間を延長したりして対策を講じていますが、行列の完全な解消にはいたっていません。
広島市の担当者(国際平和推進部 西田満 被爆体験継承担当課長)
「広島市としましては、今のサミット開催を契機とした追い風を逆風にしたくないので、やれることは様々なことをやっていきたいなと」
広島市は、年度内でもできることから取り組んでいくとしています。長い待ち時間の解消とじっくり見学できる環境の確保、その両面の改善が待ち望まれています。
