これから忘年会シーズン。厚生労働省が飲酒のガイドライン案を発表しました。

リスクを高める飲酒量は?

ガイドラインでは「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」として、1日あたりのアルコール摂取量を、
▼男性 40グラム以上
▼女性 20グラム以上

と示しています。

アルコール量20グラムとは、おおよそで換算すると・・・

ビール(5%)⇒500ml(中ビン1本またはロング缶1本)
日本酒(15%)⇒180ml(1合)
ワイン(12%)⇒200ml(グラス2杯弱)
ウイスキー(43%)⇒60ml(ダブル1杯)

また、飲酒による身体への影響について、年齢・性別などでも差があるとしています。

◆女性
男性と比べて体内水分量が少なく、分解できるアルコール量も少ない。
エストロゲン(女性ホルモンの一種)などの働きにより影響を受けやすい。

◆高齢者
高齢者は、体内の水分量の減少等で若いときより酔いやすくなる
過度な飲酒は認知症の発症が高まる可能性がある

◆20代
20 代の若年者は脳の発達の途中であり、多量の飲酒によって脳の機能が落ちるというデータも

少量の飲酒でもリスク高 女性脳卒中・男性胃がん

また、疾病別のリスクと飲酒量の関係についても示しています。
大腸がんは男性・女性ともに週150g以上でリスクあり。
脳卒中(出血性)は、男性週150g、女性は少しでも飲酒をするとリスクが。
男性は、少しでも飲酒をすると、食道がん・胃がんを発症するリスクが高まるとしています。
飲酒量をできるだけ少なくすることが重要です。