高難易度の「船への降下訓練」…教育担当『彼は個人での努力は相当している』
密着取材中に救助の要請が入った。和歌山県沖を航行中の船で急病人が発生したという。
(機長)「関空から120マイル圏内に入ってきました。ダイレクト山越えで行ってピックアップ」
まだ研修中の赤松さんは、基地に残る。
(赤松翼さん)「やっぱり自分も出動したいなという気持ちはあります。日々の訓練にプラスアルファで、こういう事案でも自分で考える力が大事だと思っています」
9月中旬、赤松さんたちは大阪湾の中心部にいた。非常に難易度が高い“船への降下訓練”を行うためだ。
赤松さんのロープを握る手に力が入る。そして...ヘリからスムーズに降下できた。しかし…
(上官)「きょうは柵が開いてるけど開いてないイメージで。柵を越えてくるイメージで降りてくる。もうちょっと角度つけて」
低い位置から船に進入してしまったため、もし柵がある場所だったら衝突していた。
訓練の後は必ず映像を見返す。指摘されたことはもう絶対に繰り返さない。
(赤松翼さん)「課題も見つかったので、ひとつひとつ課題をつぶして一人前になれるように今後も頑張っていきたいと思います」
(機動救難士7年目・教育担当 小池邦彦さん)「今まで自分が磨いてきたものを救助に落とし込んでいく段階かなと思います。『一生懸命やってます』とか『やりたいです』とかあんまり見せないですけど、たぶん個人での努力は相当しているんだろうなというのはわかります」