■大相撲九州場所・12日目(23日・福岡国際センター)

優勝争いトップの1人、熱海富士(21、西前頭8枚目)が結びの一番で東大関の豊昇龍(24)を突き落としで破り、2敗をキープ。中日から5連勝で10勝目を手にした。

初の結びで初顔合わせの豊昇龍を相手に、立ち合い勢いよくぶつかりしっかり踏み込むと、豊昇龍に右を差されて土俵際に攻め込まれたが、最後は突き落としで逆転した。熱海富士は初土俵(幕下、三段目付け出し除く)から所要19場所で、史上最速優勝(年6場所制以降)の期待がかかる。

同じく2敗の西大関・霧島(27)と琴ノ若(26、東関脇)はこの日直接対決となり、霧島が寄り切りで勝利し10勝目を挙げた。

12日目を終えトップの霧島、熱海富士(2敗)を、琴ノ若と一山本(30、西前頭14枚目)が3敗で追う展開に。3敗だった竜電(33、東前頭10枚目)は高安に敗れ、翠富士(27、西前頭5枚目)は大栄翔に敗れ4敗目を喫した。貴景勝(27、東大関)は若元春を押し出しで下し、勝ち越しを決め8勝4敗。