「多様性を受け入れる」 選択肢として当たり前になる世の中へ…

新型コロナの影響で、前の年は中止となった学習発表会。
子どもたちも、保護者も、感慨ひとしおのステージです。

恵美里ちゃんたち2年生は、「世界へ旅しよう」と題して、歌を歌ったり、合奏したり…堂々と日頃の成果を披露します。
同級生の児童たちと同じステージに立つ恵美里ちゃん。できることに限りはあっても共に学ぶ、その姿に、晶子さんも目を細めます。

母・晶子さん
「みんなで一緒にやってる、恵美里も参加して一緒にやってるってところが、なんかまたこう、ぐっとくるものがありました。すごくうれしかったです」

何もかもが初めてだった。
それでも、恵美里ちゃんと晶子さんが踏み出した一歩は、少しずつ、着実に、周囲に変化をもたらしています。

母・晶子さん
「たまたまうちがトップバッターだったんですけど、でも医療的ケアがあっても、地域の学校に行くというのも選択肢の1つとして当たり前になってくれる世の中になってほしい。インクルーシブ教育に限らず、障害があるないに限らず、それがいろんなことに役立つというか、多様性を受け入れるじゃないですけど、こういう人がいてもいいんだよっていう、そういう世の中になる一歩になってくれたらいいなと願っています」