■関東大学ラグビー対抗戦 早稲田大学 43-19 慶応大学(23日、東京・国立競技場)
関東大学ラグビー対抗戦、今年で100回目を迎える早慶戦が行われた。場所は36年振りとなる国立競技場。伝統の一戦は、攻守で圧倒した早稲田が慶応を下した。
早稲田は現在対抗戦で4勝1敗の3位、慶応は3勝2敗の5位と共に対抗戦優勝の可能性はないものの、伝統の一戦を前に両チームの士気は高い。通算成績は、早稲田の72勝20敗7分け、最近は1引き分けを挟んで早稲田が11連勝中。慶応は2010年以来の勝利を目指す。
前半4分、早稲田はラックから右に展開、ボールを受けた池本大喜(4年)が右にパスを出すと見せかけて中に切れ込み、走り込んできた島本陽太(4年)にパス。島本がゴール中央にトライを決め、野中健吾(2年)のゴールも決まり7-0と先制する。
早稲田、前半10分には慶応ゴール直前でのラインアウトをしっかり取ると、そのままモールで押し込み、安恒直人(3年)がトライ。野中(2年)のゴールも決まり14-0とリードを広げる。
前半20分には敵陣22mライン付近で早稲田、スクラムから左に展開し、 キャプテンの伊藤大祐(4年)がボールを貰うと、慶応ディフェンスラインの穴を突き、ゴール左にトライ、難しい位置からのキックを野中(2年)が決めて21-0に。
その3分後に、慶応のスタンドオフ、山田響(4年)が個人技を見せる。空いているスペースにキックし自分で追いかけボールを手にすると、そのままトライまで持っていった。ゴールも自ら決め、7点を返す。
慶応、今度はフォワードが見せる。前半34分、連続攻撃で早稲田ゴールにあと1mまで迫る。押し込む慶応フォワード、耐える早稲田。ゴールライン際の攻防が続き、慶応、20回目の攻撃でトライを奪う。ゴールも決まり21-14と1トライ1ゴール差に迫る。
早稲田は前半終了間際、慶応ゴール前付近でマイボールラインアウト。ここでもモールを押し込み、最後は佐藤健次(3年)がトライ。ゴールも決まって28-14と、早稲田のリードで折り返す。
後半開始早々には、早稲田が速攻を見せる。キャプテン、伊藤(4年)の早いリスタートから 佐藤(3年) にパスし、最後は1年生のウィング、矢崎由高がゴール左にトライ。野中(2年)がゴールを決め、35-14とさらにリードを広げる。
さらに野中(2年)はペナルティゴールも成功。キック5本全てを成功させ、一人で11得点の活躍を見せた。早稲田はその後も1トライを奪い、防御面でも慶応を後半1トライのみに押さえ、43-19の圧勝。記念すべき100回目の早慶戦を制し、対慶応12連勝を飾った。
早稲田は12月3日(日)2位の明治と、慶応は12月2日(土)に全勝1位の帝京と対戦する。














