今年9月、金沢市内の理容店で経営者の男性にカミソリを突きつけ、現金3万5000円を奪ったとして、強盗の罪に問われた男について、金沢地裁は22日、懲役2年8か月の実刑判決を言い渡しました。

金沢地裁

この裁判は今年9月1日午後3時前、金沢市内の理容店で経営者の58歳男性に店の中にあったカミソリを突き付けて脅し、現金3万5000円を奪ったとして、金沢市の無職藤田正毅被告(49)が強盗の罪に問われたものです。

藤田被告は経営者の男性が驚いて店の外に出たすきにレジから現金を奪い、自転車でその場から逃走していました。

男性にけがはありませんでした。

22日の裁判で金沢地裁の野村充裁判長は、ギャンブルでの浪費や仕事が長続きしないことから、金に困窮し、刑務所に入るために犯行に及んだ意思決定は強い非難に値するとした一方で、藤田被告が事実を認めたうえで反省の態度を示していることなどを考慮し、求刑5年に対し、懲役2年8か月を言い渡しました。