残高がふくらんで使い道のチェックも行き届かず、「無駄の温床」と指摘されている国の積み立て基金について、岸田総理は年内にそのすべてを見直す方針をまとめるよう指示しました。

岸田総理
「秋のレビューにおける指摘に基づいて、具体的な基金の見直しの横断的な方針を年内にまとめてください」

国の基金の残高は、今年3月の時点で合わせて16兆6000億円で、3年前の2兆4000億円からおよそ7倍に膨れ上がっています。

しかも全体のおよそ3割の基金では運用の期間や成果目標が設定されておらず、使い道のチェックも行き届きにくい状態です。

政府は早ければ年内にも▼それぞれの基金の運用期間や成果目標をはっきりさせ、▼使い道などの検証を定期的に行うことなどを決める方向です。