政府は国内の景気判断を10か月ぶりに下方修正しました。

政府は、きょう発表した11月の「月例経済報告」で国内の景気判断を「このところ一部に足踏みもみられるが、緩やかに回復している」として、今年1月以来、10か月ぶりに下方修正しました。

個別の項目では「設備投資」を1年11か月ぶりに下方修正し、「持ち直しに足踏みがみられる」としました。

コスト高や経済の先行きへの不透明感から産業用ロボットや半導体の製造装置といった企業による機械投資が減少したことなどが要因です。

また、「個人消費」は「持ち直している」と先月からの判断を据え置いたものの、物価高や実質賃金の減少から「力強さを欠いている」と指摘しました。

一方、先行きについては物価の上昇や中東情勢などの影響に十分注意する必要があるとしています。