あとを絶たない特殊詐欺の被害。青森県八戸市のコンビニエンスストアの従業員が11月、店を訪れた高齢の男性客に覚えた違和感を見逃さず被害を防ぎました。
セブンイレブン八戸大杉平店の従業員・有賀沙貴さんは11月7日、来店した高齢の男性客から「アップルギフトカード2万円が欲しい」と言われます。ここで高齢者のカード購入に違和感を覚え、何に使うのか尋ねたところ「パソコンがウイルスに感染して画面がロックされてしまった。修理するためにアップルギフトを買ってきてほしいと言われた」と話したといいます。
セブンイレブン八戸大杉平店 有賀沙貴さん
「それは詐欺の可能性があるので、一旦、警察に相談してもよろしいでしょうか?」
有賀さんの通報で警察官が駆け付け、その後の調べで特殊詐欺に遭う寸前だったと判明しました。
セブンイレブン八戸大杉平店 有賀沙貴さん
「お客さまも少しでも不安に感じる点があったら、積極的に私たちに声をかけてほしい」
2023年、県内での特殊詐欺の被害額は時点で約2億8600万円で件数は85件と2倍に増えています。有賀さんには11月22日に八戸警察署から感謝状が贈られました。