災害も影響 JR「地域で現状理解を」

JR東日本が公表したのは、1日あたりの利用者が2000人未満の路線の経営状況です。このうち福島県内では、只見線、磐越西線、磐越東線、水郡線の4路線、9区間がすべて赤字で、6つの区間では、赤字が拡大しています。

たとえば、去年全線で運転が再開した只見線は、会津坂下から会津川口の間が、9億円あまり。只見から小出の区間では、7億7300万円の赤字となりました。

このほか、自然災害による影響もありました。去年8月の豪雨で橋りょうが崩れ、今年4月に復旧した磐越西線の喜多方と野沢の区間では、9億4000万円の赤字となりました。一部の区間で不通が続いたことで、利用者が減ったことが主な要因とみられています。

非常に厳しい数字が並んでいるわけですが、JR東日本では、こうしたデータを公表した理由について、「地域の方々に現状を理解してもらうこと」や「持続可能な交通体系について建設的な議論をするため」としています。