プロ野球のオーナー会議が22日、都内で行われ「オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ」(新潟)と「ハヤテ223」(静岡)が来季からファームの公式戦に参入することが正式に承認された。
「ハヤテ223」はウエスタン・リーグ(ソフトバンク、オリックス、広島、阪神、中日)に、「新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ」はイースタン・リーグ(楽天、巨人、西武、DeNA、日本ハム、ヤクルト、ロッテ)に参加。
65年間にわたり12球団で行われてきたプロ野球は、来シーズンから2軍ではあるが14球団に拡大してリーグ戦が繰り広げられる。
昨年までBCリーグに所属していた「オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ」は、安田学園高からヤクルトにドラフト3位で入団し、引退後、楽天や巨人、西武、ヤクルトなどの指導者を務めていた橋上秀樹氏(58)が監督として指揮を執る。
来季から新規参入する静岡県初のプロ野球チーム「ハヤテ223」は、赤堀元之監督、山下大輔GMのもと始動。赤堀監督は近鉄の守護神としてプレーし、最優秀救援投手を5度受賞。引退後はオリックス、中日など各チームで指導者として活躍した。山下GMは、慶応から大洋(現:DeNA)にドラフト1位で入団。76年から8年連続でダイヤモンドグラブ賞に輝いた。現役引退後はDeNAや楽天で指導者となっていた。
NPB井原事務局長は、2チームの選手獲得状況について「現状、内定選手がどのくらいいるのか。そして先の見通しがどうなっているのかは細かく2チームから話を聞いた上で、現在の進捗状態であれば、来シーズンでチーム編成はできるだろう」と説明し、承認に至った経緯を話した。ただし「来年1月22日の実行委員会で最終確認する予定」とした。
会議を終え、ヤクルトの衣笠剛オーナー代行は「今日承認されたということですけど、野球の裾野を広げる、野球振興という意味で良かったのでは。現実に3月の中旬から始まりますから、スムーズに運営して、我々ヤクルトも強力しながら順調に進めるように努力したい」と期待を込めた。
※写真は井原事務局長














