“終わらない関係” 薬物を断ち切るには?
藤森祥平キャスター:
今思えば、どうすればよかったと思いますか?
高知さん:
今だから言えますけど、NOと言えるものはNOって言うべきです。それによって仲間関係がなくなるなら、それは本当の仲間ではないと思います。
宮本記者:
「初めて大麻を使用した動機」(※出典:警察庁)というデータがあります。
▼好奇心・興味本位=59.6%
▼その場の雰囲気=18.4%
▼ストレス発散など=6.2%
▼多幸感などを求めて=6.2%
▼その他=9.6%

初めて大麻を使った動機で多いのは「好奇心・興味本位」ですけれども、その次に多いのは「その場の雰囲気」です。
いろんな動機があると思うんですけれども、特に若いとき、仲間がいて断れない場の雰囲気というのは大きいですか?
高知さん:
大きいですね。仲間から疎外されて孤立する寂しさは、若いときは大きく感じます。だからそのときにNOって言えず、むしろ自分から飛び込んでいっちゃいましたから。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
途中で「ここでもうやめなくちゃ」っていう場面はあったんですか?
高知さん:
ありました。でも「悪いことだからいつでもやめられる」っていう軽い気持ちから、気がつくと僕が受けた薬物の感覚というか、それがあまりにも衝撃的すぎて、その後、どうしても他の趣味では自分のストレスを解消することが間に合わなくて、たびたび手を出したことはありました。

小川キャスター:
最初にNOが言えないと、ますますそのコミュニティしか持てなくなっていく感覚はどうですか?
高知さん:
それが一番怖かったですね。自分もそこから何かつかんで成り上がるきっかけを作りたいと思っていたので、僕の方から離れることは怖くてできなかったです。