小川キャスター:
そうした中で有罪判決を受けるわけですけれども、その後、薬物を断ち切るためにどんなことをなさってきたんですか?
高知さん:
逮捕されて2年は自分の根性論、精神論で、これは自己責任だと思って一生懸命あがきながらも、家族も傷つけました。これ以上どう反省していいかわからない、その苦しさを誰にも相談できない、「俺、生きてていいのかな」って思ってるときに今の民間支援団体に繋がって、救われて今日がありますね。
小川キャスター:
それでようやく断ち切るというところまで至れたと。
高知さん:
完治はないので、回復をし続けるっていうこと。仲間がいなかったら僕はここにいないです。
小川キャスター:
完治はないというのは?
高知さん:
依存症は回復できる病気なんですけれども、僕が今、救われているのは同じ方向を向いて頑張っている仲間たちに包まれて、そのレールに沿って進ませてもらってるんで。

小川キャスター:
逆に言うと、一度足を踏み入れてしまったら一生涯にわたって向き合い続けていかなきゃいけないものになっているところもありますか?
高知さん:
いきなり回復している人と出会ってすぐに変われるわけがない。それは時間をかけてでも自分の心も全てアップデートしながら自分のいろんなものを認めて、そこから自分を変えていく作業が大切なんですよね。