■大相撲九州場所・9日目(20日・福岡国際センター)
8日目から途中出場の朝乃山(29、東前頭筆頭)が、大関・霧島(27)に敗れ、1勝1敗7休で負け越しが決まった。
朝乃山は10月の広島巡業で左ふくらはぎを負傷し、今場所を初日から7日目まで休場。8日目から途中出場し、大関・貴景勝(27)を下手投げで下し初白星をあげた。今場所勝ち越しを決めるには、残り7戦全勝が絶対条件。この日は、2日続けて大関との対戦になった。
立ち合い、朝乃山が押し込むが、霧島もこらえる。その後、朝乃山が再び霧島を土俵際まで追い込むが、霧島もはたき込みを見せる。霧島は土俵を割り、朝乃山も前のめりに土俵に手をついた。軍配は霧島に上がったが物言いがつく。審判団による協議の結果、朝乃山の手がはやくついたと判断され、軍配通り、はたき込みで霧島の勝ちとなった。朝乃山は復帰2日目にして今場所の負け越しが決まった。
9日目を終わって優勝争いは、1敗の一山本を2敗の霧島、琴ノ若、熱海富士、美ノ海が追う展開となった。