■フィギュアスケート・全日本ジュニア選手権大会(19日 滋賀・木下カンセーアイスアリーナ)

全日本ジュニアは女子のフリースケーティング(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)4位の島田麻央(15・木下アカデミー)がFSでただ一人130点台となる137.99点をマークし、合計201.33点で逆転優勝を飾った。女子では1996年の荒川静香、2003年の安藤美姫以来、史上3人目となる大会3連覇の快挙を成し遂げた。

21番滑走で登場した島田は、冒頭のトリプルアクセル(3回転半)を決めGOE(出来栄え点)で1.44点の加点を獲得。会場からも大きな拍手が巻き起こった。
続く大技、4回転トウループは転倒してしまうも、3本目のルッツ、トウループの連続3回転を成功させGOEで1.65点の加点。さらに2本の3連続ジャンプを決め転倒のミスを払拭。
SPで1.96点差つけられた首位、櫛田育良(16・木下アカデミー)に11.21点差をつけ逆転優勝を飾った。

試合後、荒川静香、安藤美姫に並ぶ3連覇について問われると「3連覇は憧れの選手と同じところにいけたのですごく嬉しいけど、自分の演技が納得いかなかったので悔しいと嬉しいの両方があります。今回は悔しい思いも多かった試合だったので、ジュニアグランプリファイナルという舞台ですぐにリベンジができるありがたさを思いながら、ショートではフリップ+トウ、フリーでは4回転を決められるようにしたいなと思います」と快挙達成にも連日のジャンプ失敗に反省の色を覗かせた。

【女子シングル結果】
1位 島田麻央 201.33
2位 櫛田育良 190.12
3位 上薗恋奈 186.51
4位 髙木 謠 183.96
5位 柴山 歩 175.61

同日に行われた男子は、SP首位の中村俊介(18・木下アカデミー)がFS135.61点をマークし、合計212.42点で大会初優勝を果たした。

【男子シングル結果】
1位 中村俊介 212.42
2位 中田璃士 205.76
3位 周藤 集 201.12
4位 垣内珀琉 197.97
5位 西野太翔 195.71