■大相撲九州場所・8日目(19日・福岡国際センター)

大関・貴景勝(27)がこの日から途中出場の朝乃山(29、東前頭筆頭)に下手投げで敗れ、連敗で5勝3敗とし、今場所の“綱取り”が絶望的となった。

朝乃山は10月の広島巡業で左ふくらはぎを負傷し、今場所は初日から7日目まで休場。前日に正式に出場が決まり、いきなり大関との一番となった。

立ち合い貴景勝は突き押しで攻めていくが、朝乃山に粘られ最後は土俵際で逆転の下手投げに屈した。ほぼ同時に倒れ軍配は朝乃山で、一度物言いがついたが、軍配通りで痛恨の3敗目となった。

先場所11勝4敗で優勝した貴景勝は、今場所“ハイレベル”での連続優勝ならば横綱昇進への可能性もあったが、中日を3敗で折り返し優勝争いから遠のいてしまった。

今場所は初日から3連勝でスタートを切るも、4日目に明生に敗れ初黒星。その後、高安、翔猿に連勝するが前日7日目に豪ノ山に敗れ2敗目を喫した。

優勝争いは一山本(西前頭14枚目)が1敗を守り7勝1敗。1敗の大関・豊昇龍、関脇・琴ノ若は敗れ、6勝2敗で9人が並ぶ展開に。