■ダンロップフェニックストーナメント最終日(19日、宮崎・フェニックスカントリークラブ 7042ヤード、パー71)

今回が記念すべき50回目の大会となるダンロップフェニックス。12アンダーの首位でスタートした杉浦悠太(日本大学4年)が最終日、4バーディ2ボギー1ダブルボギーのトータル12アンダーで優勝。大会史上初、史上7人目の国内男子ツアーでのアマチュア優勝となった。優勝インタビューではプロ宣言を表明した。

最終日、最終組でのスタートとなった杉浦はギャラリーからの拍手で迎えられた。1番パー4のティーショットは右に逸れ、ボギースタート。それでも5番パー4でバーディを奪うと7番パー5では攻めるゴルフを見せ、バーディとスコアを伸ばした。

8番パー4ではセカンドショットでグリーンを外したが鮮やかなアプローチ、あと少しでチップインバーディのショットを見せた。攻めるゴルフを見せるがミスをしてもリカバリーを落ち着いて決め、スコアを崩さない。前半は2バーディ1ボギー、トータル13アンダーと1つ伸ばしてサンデーバックナインに入った。

後半11番パー3、ティーショットを林に打ち込み、セカンドショットもグリーンに届かずダブルボギー、12番では約3mのバーディパットを狙っていったが約1.5mオーバーしてしまった。パーパットも決まらず。2ホールでスコアを3つ落としてしまった。

13番パー4では約2.5mのバーディパットはカップ右に外した。それでも攻めるゴルフを続け、15番では長いバーディパットを寄せてパーをキープ。2位に2打差で残り3ホールに入った。

16番パー4、残り98ヤードのセカンドをピンそば約50㎝につけるスーパーショットでバーディ。17番パー3ではティーショットがバンカーにつかまったが落ち着いたリカバリーを見せてパーをセーブ。2位と3打差で最終ホールに入った。

優勝のかかった18番パー5、3打目でグリーンを捉えると大勢のギャラリーから大歓声が上がった。ウイニングパットもしっかり沈め、大きくガッツポーズを見せた。杉浦は最後まで攻めるゴルフを続け、ダンロップフェニックストーナメント史上初、男子ツアーでは7人目のアマチュア優勝を飾った。

優勝インタビューでは満面の笑顔を見せて「50回という記念の大会、優勝することができてうれしい」と話したが「1日中、緊張しっぱなし、ダブルボギーを叩いた後はティーグランドに立つのも嫌だった」と優勝のプレッシャーを感じていたことを口にした。

最後には「プロ宣言することにしました」とプロへの道に進むことを表明した。


【杉浦悠太プロフィール】
2001年9月12日 愛知県出身 172cm 74kg
3歳の時、父の影響でゴルフを始め、18年、福井工大付属福井高校2年の時「日本ジュニア選手権」優勝。2019年にJGAナショナルチーム入りし、20年日本大学に進学し、現在4年生。昨年の「日本オープンゴルフ選手権」で、プロツアー最上位となる3位に入った。今年9月に行われたアジア大会中国・杭州では25位。プロ野球の中日ドラゴンズファン。
 
【国内男子ツアーアマチュア優勝者】
1980年:「西中国オープン」倉本昌弘
2007年:「マンシングウェアオープンKSBカップ」石川遼
2011年:「三井住友VISA太平洋マスターズ」松山英樹
2019年:「三井住友VISA太平洋マスターズ」金谷拓実
2021年:「パナソニックオープン」中島啓太
2022年:「パナソニックオープン」「日本オープン」蝉川泰果
2023年:「ダンロップフェニックストーナメント」杉浦悠太

【ダンロップフェニックストーナメント最終日】
優勝 -12 杉浦悠太(アマチュア)
2位 ー9 蟬川泰果
     中島啓太
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10位 -5 松山英樹 
37位 +1 金谷拓実
60位 +9 石川遼